エネルギー省(DOE)は2019年8月5日、先進型原子炉や先進型燃料開発で重要となる、高速中性子の照射試験が可能な多目的試験炉(VTR)に関する環境影響評価書(EIS)の作成準備を開始したことを発表した。
今回発表されたEIS作成準備は、国家環境政策法(NEPA)に基づく最初のプロセスである。
今後DOEは、EISの草案にどのような内容を含めるべきかについてパブリックコメントを募集しEIS草案を作成、その後EIS草案に対してさらにパブリックコメントを募集しEIS最終版を作成する。
DOEのペリー長官は、「VTRが存在しないことは国家戦略上の大きなリスクであり、VTRは放射性廃棄物を低減させ、核セキュリティを強化するための先進技術に必要不可欠なものである」と述べた。
VTRは2025年末までの運転開始を目指している。

 【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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