エネルギー省(DOE)は2019年9月10日、先進的原子力技術開発を行う3プロジェクトに、約1,520万ドルの支援をすることを発表した。
先進型原子炉などの革新的原子力技術の開発につながるプロジェクトに対してDOEが2018年から延べ5年間資金援助を行うもので、今回を含めて累計1億9,500万ドルの援助がこれまでなされている。
6回目となった今回の3プロジェクトの中で注目されるのは、2019年7月のオハイオ州原子力支援策により恒久停止を撤回し運転継続することとなったデービスベッセ1号機(PWR)を所有するFirst Energy Solutionが参加するプロジェクトである。
同プロジェクトでは、電気分解設備を設置し、再エネの出力等の調整のため余剰となる原子力発電の電力を活用して水素製造を行う。
同号機以外ではXcel Energyのモンティセロ1号機(BWR)と、プレイリーアイランド1号機(PWR)、およびアリゾナ・パブリック・サービス(APS)社のパロヴェルデ1~3号機にも同様に電気分解設備を設置予定である。
このプロジェクトへの支援額は918万ドルであり、過去の同種のプロジェクトと比較しても高水準の支援額となっている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

以上