2020年6月10日付の報道によると、英国政府の諮問機関である原子力革新研究助言会議(NIRAB)は2020年の活動報告書を公表した。
この中で、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)に対し、コスト競争力のある新しい原子力発電が、増大する低炭素電源の需要増大に重要な寄与をすべきであるとし、低炭素電源需要のうち、再生可能エネルギーで賄う分以外の少なくとも半分以上を原子力が供給すべきと提言した。
NIRABは3つのストリームで開発を進めるべきとし、1つは、大型軽水炉をベースロード電源として、2つ目は、小型モジュール炉(SMR)を地域のエネルギーニーズに柔軟に対応するものとして、3つ目は、先進型モジュール炉(AMR)を発電分野以外の産業用高温熱源や水素生産用として、利用していく方向を示している。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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