海外電力関連 トピックス情報

[ベルギー] WH社とENUSA社が事故耐性燃料をドール4号機に装荷

2020年10月5日

ウェスチングハウス(WH)社とスペインウラン公社(ENUSA社)は2020年9月8日、ベルギーのエレクトラベルが所有するドール原子力発電所4号機(PWR、106万kW)へ、WH社製の事故耐性燃料(ATF)であるEnCore燃料の先行試験集合体を装荷したと発表した。
EnCore燃料は被覆管をクロムコーティングすることで、従来燃料よりも酸化および腐食への耐性、機械的強度が向上しており、1,500℃まで被覆管の著しい脆化が発生せず、過酷事故時においても従来(1,200℃)よりも炉心損傷までの時間余裕を確保できる。
米国エクセロン社のバイロン原子力発電所2号機に続き、世界で2番目の装荷であり、欧州では初の装荷となる。
先行試験集合体は、2018年に締結されたWH社とENUSA社のEnCore燃料開発計画の促進に関する協力フレームワーク契約に基づき、製作、搬入されたものであり、WH社は、二酸化ウラン粉末および高度な被覆技術を含むコンポーネントを提供し、ENUSA社は、二酸化ウランペレット製造、燃料集合体の組立てと輸送を行っている。
2018年時点のWH社の計画では、2023年までに試験を終え、商業的な装荷を開始するとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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