[英国] 英国王立協会の報告書、原子力コージェネレーションの利点を強調
2020年10月30日
英国王立協会は2020年10月7日、小型モジュール炉(SMR)や先進モジュール炉(AMR)による原子力コージェネレーションが2050年までに二酸化炭素排出量ゼロにするとの英国の公約達成に貢献し得るとの政策報告書を発表した。
原子力コージェネレーションでは原子力発電所で発生する熱を発電だけではなく、家庭用暖房や水素製造など「脱炭素化が困難な」エネルギー需要にも利用する。
また電力需要が風力や太陽光などの再生可能エネルギーで賄われている時は、発電からコージェネレーション用途へ切り替えることで、原子力発電所をより柔軟に利用できるとしている。
コージェネレーション用途は、廃熱である低温熱利用とAMRに期待される400度以上の高温熱利用に分類できる。
低温熱利用の代表例は地域暖房と海水淡水化であり、高温熱利用にはゼロカーボン燃料やエネルギー貯蔵用の水素製造やアンモニアなどの合成燃料製造が含まれる。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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