海外電力関連 トピックス情報

[フランス] ASN、90 万kW級原子炉の50 年運転を認める決定を発表

2021年3月15日

フランス原子力安全局ASN は2021 年2 月23 日、運転開始から40 年を迎える90 万kW 級原子炉について、フランス電力EDF が計画している安全性向上策とASN が要求する追加措置の実施を条件に50 年運転を認める決定を発表した。
EDF は安全性向上策として、火災、洪水等のハザードに対するリスク管理、炉心溶融の事故対策、使用済燃料貯蔵プールの事故対策等を計画している。
対象は、いずれも1978~1987 年に商業運転開始した原子炉で、ビュジェイ2~5 号機、ブレイエ1~4 号機、シノンB1~B4 号機、サンローランB1~B2 号機、グラブリーヌ1~6 号機、クリュアス1~4 号機、トリカスタン1~4 号機、ダンピエール1~4 号機の合計32 基である。
同国では規制による運転年数制限は特に設けられておらず、10 年ごとに実施される各原子炉の定期安全レビュー(PSR)において合格した場合に、その後の10 年間の運転許可が付与される形となっている。
PSR は2 段階で行われ、まず原子炉共通事項がレビューされ(全般的評価フェーズ)、その後、個別原子炉ごとにレビューされる。
ASNは、90 万kW級原子炉では4 回目のPSR を迎え、設計寿命の40 年を超えることになるため、これまでの10 年検査とは別に技術的な調査、検討を加えてレビューするとしていた。
今回の決定により90 万kW級原子炉の全般的評価フェーズが完了し、今後、順次個別レビューが行われ、2031年までにはすべてのPSR が完了する予定である。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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