海外電力関連トピックス情報

[世界] IEAが再エネ設備導入見通しを2020年11月から25%上方修正

2021年5月31日

国際エネルギー機関（IEA）は2021年5月11日、2020年の再エネ設備の導入実績および2022年までの導入見通しを公表した。
これによると2020年に世界で導入された再エネ設備量は約2億8,000万kWで、2019年の約1億9,000万kWから45%増加し、一段ギアが加速した状態となった。
発電種別の内訳では風力発電が1億1,400万kWで2019年からほぼ倍増し、太陽光発電も50%程度増加した。
地域別では中国が世界全体の40%を占め、欧州、米国が続いている。
今後の見通しについてIEAは、2020年の導入実績が「新たな常態（new normal）」として、2021年は約2億7,000万kW、2023年は約2億8,000万kW導入されるとし、これは2020年11月の予測を25%上方修正することになる。
この要因は各国政府の入札量が歴史的な水準に達することや、事業者が電力購入契約（PPA）で購入を加速していることなどである。
IEAの担当役員は、各国政府は太陽光や風力発電導入を支援するための政策を維持し、さらに必要なインフラを整備する必要があると話している。

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】