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[カナダ] オンタリオ州NPO、原子力による水素製造の実現可能性調査を開始

2021年6月28日

カナダの非営利組織「原子力イノベーション協会」（NII）は2021年6月11日、成長しつつある水素経済をサポートする上での原子力の役割を評価する新しい研究を開始した、と発表した。
同国の原子力産業の技術革新を加速するプラットフォームとして2018年にオンタリオ州に設立されたNIIは、CO2を排出しない原子力発電による水素製造の技術的実行可能性と経済的成立性をカナダで初めて調べるとしている。
同調査は、設計・エンジニアリング・コンサルタント会社のアルカディス社が主導し、NIIとプロジェクトパートナーとしてNII創設メンバーのブルースパワー社およびグリーンフィールドグローバル社が支援する。
NIIのブルースパワー次世代原子力センターのキャンベル所長は「オンタリオ州の脱炭素経済の継続に必要な、クリーンで手頃な水素を原子力発電がどのように提供できるかについて調査する」と述べた。
同調査では、地元のパイロットプロジェクトの実行可能性調査や同プロジェクトが地域にもたらす新しい輸出機会、雇用創出などの「重要なメリット」の探求も行うとしている。

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】