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[米国] DOE、パロベルデ原子力発電所での水素製造計画に2,000万ドルを支援

2021年10月19日

米国エネルギー省（DOE）は2021年10月7日、原子力発電所でのクリーン水素の製造技術の実証に向け、アリゾナ州パロベルデ原子力発電所（PWR、約140万kW級×3）での水素製造計画に2,000万ドルを支援すると公表した。
同計画を主導するPNWハイドロジェン社は、同発電所で製造した水素6tを貯蔵し、それらを使って電力需要が高い時にガスタービン発電により約20万kWhを発電するほか、化学的原料やその他の燃料の製造に使用する可能性もあるとしている。
同発電所は、2019年にアイダホ国立研究所と連携して、原子力発電所で製造した水素を貯蔵して利用する可能性調査プロジェクトに選ばれ、パートナーのエナジー・ハーバー社（低温電解法）とエクセル・エナジー社（高温蒸気電解法）の研究成果を活用する。
今回の支援は、2021年6月にDOEが発表したHydrogen Shot（10年以内にクリーン水素のコストを80%削減し、1kg当たり1ドルを目指す）の目標達成に資するという。

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】