ウェストバージニア州下院は2022年1月31日、州内での原子力発電所建設を実質的に禁止することを定めた条項を含む州法から、当該条項を廃止する改正法案を賛成76、反対16で可決した。
廃止対象の条項は、連邦政府が放射性廃棄物の貯蔵施設を建設し、それが利用可能となるまで原子力発電所の建設を禁止すると定めている。
同法案は前の週に上院で賛成24、反対7で可決されており、今後州知事が署名すれば1996年から実質禁止されてきた原子力発電所の建設が可能となる。
スティール下院議長は「(今すぐに建設を)実行するわけではない」と述べ、禁止条項の撤廃は、これまではできなかった原子力発電所建設のコストや規制に関する議論が可能になることを意味し、州内に原子力発電所が建設されるまでには何年もかかるだろうとの見方を示した。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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