海外電力関連 トピックス情報

[ドイツ] 連邦政府、ガスの供給不足に備えてガス火力の代替発電所を確保

2022年6月22日

連邦政府は2022年6月8日、電気・ガス事業を規制するエネルギー事業法等の改正案を閣議決定した。
ロシアからのガス供給停止に備えて、ガス火力を代替する発電所1,040万kWを確保する。
代替発電所に指定されたのは、(1)「脱石炭法」により2022・2023年以降発電を禁止された無煙炭・褐炭火力(260万kW)、(2)システム安定上重要な発電所に指定された(系統混雑解消のための系統リザーブ等)無煙炭火力(430万kW)、石油火力(160万kW)、(3)セキュリティ確保のための褐炭火力(190万kW)。
連邦政府が政令によりガスの安定供給に対する脅威を認めた場合、これらの発電所は一時的に(最長2024年3月31日まで)電力市場への復帰を許可される。
発電事業者は、毎年決められた期限までの操業準備や十分な燃料備蓄を義務付けられ、そのための費用は連邦政府が負担する。
なお、代替発電所は平時は電力市場への参加を禁止されているが、CO2を排出しないため、連邦政府はGHG排出削減目標や2030年までの脱石炭目標に変更はないとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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