再処理スタートアップ企業のCurio社は2022年7月6日、同社の使用済燃料リサイクル技術NuCycle™(nuclear waste recycling process)の事業化に向けて、ワシントン州でコロンビア原子力発電所を運転するエナジー・ノースウエスト社と協力覚書(MOU)を締結した。
同MOUは、米国初の最先端商業原子燃料サイクル施設を展開するCurio社の計画の一部として、既設原子炉用のLEU(低濃縮ウラン)燃料、開発中の先進型原子炉用のHALEU(濃縮度が5~20%の低濃縮ウラン)燃料や超ウラン元素ベースのTRUfuel™などの燃料の製造を視野に入れている。
Curio社のエドワード・マクギニスCEOは、「エネルギー価値の約4%しか利用していない膨大な未使用エネルギー源である使用済燃料を、低炭素排出燃料として将来のクリーン電力発電のために再利用する時が来た。本MOUは、NuCycle™プロセスの可能性を最大限に引き出す重要なステップである」と述べた。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】 

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