海外電力関連 トピックス情報

[ブラジル] ブラジルにおける原子力投資への今後の可能性に言及

2022年10月19日

エネルギー情報サイトは2022年10月7日、ブラジル原子力産業開発協会(Abdan)のセルソ・クーニャ会長とのインタビュー記事を紹介し、同国の原子力投資の今後の可能性について報じた。
ブラジルでは、原子力において新たな投資サイクルを迎えており、中断していたアングラⅢ号(140.5万kW・PWR)の建設再開の他に、稼働中のアングラⅠ(64万kW・PWR)、Ⅱ号(135万kW・PWR)が40年運転期間を終え、60年に向けた運転延長を予定し、国内に有するウラン資源の探査と生産能力の増強を目指している。
クーニャ会長は今後の見通しについて、アングラⅠ号は既に運転延長の手続きが完了し、Ⅱ号も同様に進められるとした。
また、Ⅲ号以降の新設については、2031年までのエネルギー開発計画(PDE 2031)において合計100万kWの原子力発電所の建設が盛り込まれており、候補地の中では需要地に近い南東部が有力であり、事故対応能力についても近年の技術進歩は格段に進んでいるとの見解を示した。
また、国内第2のウラン鉱山となる北東部セアラー州のSanta Quitéria鉱山では、アングラⅠ・Ⅱ・Ⅲ号に原子燃料を供給することを目標に掲げ、更なる増産に向けて生産プラントへの投資が必要であるとした。
ブラジル鉱山エネルギー省傘下の国営企業Participações em Energia Nuclear e Binacional SA(ENBPar)がロシアのRosatomと技術パートナーのMOUを同年10月に締結したことに触れ、これまでの米・仏・中との関係から、さらに情報や投資の可能性を広げるものとして歓迎の意向を示した。
COP26(グラスゴー)において原子力への気候変動対応への可能性が確認され、SMRや原子力を活用した水素製造など、ブラジルにおいても原子力産業の活性化には無関心ではないと述べた。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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