海外電力関連 トピックス情報

[オーストリア] 政府、原子力・天然ガスのタクソノミー認定に異議

2022年10月26日

オーストリアの気候行動・環境・エネルギー・モビリティ・イノベーション・技術省(BMK)は2022年10月10日、原子力と天然ガスを環境に配慮した持続可能な経済活動とするEUタクソノミー委任規則案に異議があるとして欧州裁判所に提訴したと発表した。
BMKのゲウェスラー大臣は会見で、ルクセンブルクが既に支持を表明しており、他国も続く可能性があると説明した。
同国政府は主張のポイントとして、原子力については、チョルノービリ(チェルノブイリ)や福島第一原子力発電所の事故などのように深刻な環境汚染を引き起こす可能性があることは明らかであり、EUタクソノミーのDo No Significant Harm(DNSH)の原則に反しているとし、天然ガスについては、環境に悪影響を与えるエネルギーであり、このエネルギーを持続可能性が高いと認定することは、欧州のエネルギー移行を遅らせることにつながると指摘した。
欧州議会は2022年7月6日、EUタクソノミー規則において、原子力と天然ガスを持続活動な経済活動に含めるとする委任規則案に対する反対決議を否決しているため、欧州裁判所がオーストリア政府の主張を認める判決を下さない限り、原子力と天然ガスを含む同規則案は2023年1月1日に施行される予定となっている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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