2022年10月27日付報道によると、インドネシア国営石油会社プルタミナは、同社初となる炭素の地下圧入試験を開始した、と発表した。
本試験では同社と日本の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が協力し、西ジャワ州のJatibarang油田で数日間炭素圧入を行った。
シミュレーション結果では今回の炭素圧入によって石油とガス生産が30~40%増加すると見込まれるが、数日のうちに再び減少するため炭素を再圧入することとなるとされ、年末まで試験結果が監視される予定である。
また、規制機関であるエネルギー鉱物資源省(MEMR)は、石油・ガス事業者が炭素回収施設を設置できるように炭素回収・貯留(CCS)および炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)の実施に関連する規則を起草しており、プロジェクトを商業的に実現させるためのインセンティブを今後付与する可能性もある。

 

 【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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