ウエスチングハウス(WH)社は2023年3月14日、同社の先進ドープペレット技術(ADOPT:Advanced Doped Pellet Technology)燃料を米国のPWRにて使用することを米国原子力規制委員会(NRC)が認可したと発表した。
これはNRCと原子炉安全諮問委員会(ACRS)による、同燃料がPWRの安全性と信頼性を向上させるとの検証結果を受けたもので、WH社のEnCore事故耐性燃料(ATF)プログラムで米国PWR向けに認可された最初の製品だという。米国エネルギー省(DOE)の資金援助により開発された同燃料は、UO2にCr2O3とAl2O3を添加するとともにウランの濃縮度を約2%高めている。
WH社は同燃料を使用することで、PWRの安全性と信頼性が大幅に高まることに加え、燃料の経済性向上と運転サイクルの延長が可能になると説明している。3基分のADOPT燃料の取替バッチが2025年から納入される予定だという。

 

情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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