[英国] オックスフォード大、ヒートポンプが寒冷地でも化石燃料に勝ることを証明
2023年9月20日
エネルギー情報誌は2023年9月11日、寒冷地においてもヒートポンプの効率は化石燃料暖房より優れていることが研究で明らかになったと報じた。
英国のオックスフォード大学とシンクタンクRegulatory Assistance Project(RAP)が発表した論文によると、気温が氷点下の寒冷地でも、ヒートポンプは石油やガスの暖房システムよりも2~3倍、効率が高いことが明らかになった。
当論文では、米国、アジア、欧州など7カ国の実地調査のデータを用いて、氷点下でのヒートポンプの性能を評価した。
異なる気候ゾーン、ヒートポンプモデル、ヒートポンプの構成にわたる実地調査から収集したデータセットを分析し、平均外気温との関係で、平均性能係数(1単位のエネルギーをどれだけ使用可能な熱に変換するか)を求めた。
この結果、標準的なヒートポンプは0℃以下で運転する場合でも、化石燃料暖房よりも性能係数が約2~3倍、寒冷地用に特別に設計された空気熱源ヒートポンプの場合は、-30℃で約1.5~2倍になることが判明した。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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