海外電力関連 トピックス情報

[米国・フランス] オラノ社、米国でウラン濃縮工場の建設計画の復活を検討

2024年4月11日

フランスの原子燃料会社オラノ社のイモーヴェン会長は2024年3月27日、原子燃料分野のロシア依存を減らそうとしている米国でウラン濃縮工場の建設を検討していることを明らかにした。
同社は、前身のアレバ社時代の2000年代後半にアイダホ州に濃縮工場(3,300t SWU/年)を建設する計画を進めていたが、福島第一原子力発電所事故に伴う原子炉の停止やプロジェクトの中断の結果、濃縮生産能力に余剰が生じ、同計画の断念を余儀なくされた。
同会長は、「世界最大の原子力発電国の米国における濃縮工場の建設計画が、今になって復活した」とシンクタンク主催のイベントで語ったが、計画の進捗状況など詳細は明らかにしなかった。
同社によると、今回の計画は西側諸国が濃縮ウランの約30%を依存するロシア国営原子力企業ロスアトムが供給を停止するリスクの軽減に役立つという。
世界の濃縮生産能力に占めるシェアは、ロスアトム43%、ウレンコ31%、オラノ社12%である。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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