[米国] DOE、SF輸送用新型鉄道車両「Atlas」の運行認可取得を公表
2024年6月19日
米国エネルギー省(DOE)原子力局は2024年6月4日、アメリカ鉄道協会(AAR)から商業用炉の使用済燃料(SF)および高レベル放射性廃棄物(HLW)を輸送する新型鉄道車両「Atlas」の全米主要貨物鉄道での運行認可を取得したことを公表した。
同車両は12軸で、最大48万ポンド(約218t)の商業炉のSFやHLWを安全に輸送するために設計されており、高度なセンサーと監視システムを完備し、開発に約10年、費用で約3,300万ドル要したという。
同車両は、2両の「バッファー車両」と海軍原子力推進プログラム(NNPP)と共同開発した「鉄道護衛車両(Rail Escort Vehicle, REV)」とともに運用されるという。
DOEの副次官補ポール・マレー氏は「アトラス車両の認可は、国内の放射性廃棄物を安全に管理し、貯蔵するためのインフラ整備において重要な進展である」とし、DOEは、2060年までに発生すると推定される14万t以上のSFを輸送する計画である。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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