連邦議会上院は2024年6月18日、先進的な原子力技術の開発と導入を支援する超党派の法案「クリーンエネルギーのための多用途先進原子力の導入促進法(ADVANCE Act)」を88対2で可決した。

下院は既に同法案を2024年5月9日に393対13で可決しており、今回の上院での可決を受けバイデン大統領の署名を待つ状態となった。

同法案は原子力規制委員会(NRC)に対し、新しい原子力技術の許認可プロセスを迅速化する方法を検討するよう指示し、その技術の導入に成功した最初の先進原子力発電事業者の許認可費用を賄うための連邦資金を確保する。

また、他国における先進型炉開発を支援し、同炉の規制を策定する国際社会においてNRCが主導する権限を与え、米国技術の輸出承認プロセスを改善するようエネルギー省に指示している。

法案提出者の一人で上院環境・公共事業委員長のカーパー氏は、「ADVANCE法は今後数十年間における次世代の先進型炉の安全かつ着実な展開の基礎となる」と述べている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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