[ハンガリー] パクシュ5、6号機計画、EUの対ロシア制裁の完全免除を確保
2024年7月12日
ハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣は2024年6月24日、ルクセンブルクで行われたEUの外相会議の休憩中に、パクシュ原子力発電所5、6号機(VVER-1200、120万kW×2)の新規建設に対するEUの対ロシア制裁措置の完全な免除を確保したと述べた。
これは、ドイツ、フランス、オーストリアの企業を含む欧州企業が、自国当局の承認を必要とせずに、パクシュ建設計画に参加できることを意味するという。
また同免除により、多くの障害や複雑さが取り除かれ、プロジェクトの進展が加速すると同大臣は付け加えた。
同プロジェクトは以前にも制裁を免除されたことはあったが、ケースバイケースだったとされる。
ロシア国営原子力企業ロスアトムが建設中の本プロジェクトは、120億ユーロ以上の費用のうち80%はロシアの融資で賄われる。
両国は2023年11月、遅れていた両号機の建設スケジュールに調印し、ハンガリーは2030年代初頭の稼働を望んでいる。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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