米国ウェスチングハウス(WH)社は2024年9月2日、フィンランドのロビーサ原子力発電所2号機(VVER-440、53万1,000kW)に最初の同社製取替燃料集合体を装荷したと発表した。

この新燃料集合体の装荷は、フィンランドにおける西側の燃料供給代替手段を保証する、重要なマイルストーンだとしている。

2022年11月、同発電所を所有するエネルギー大手フォータム社は、同発電所向けの新燃料の設計、ライセンス、供給に関する契約をWH社と締結した。

2023年には、ウランペレットを含まないWH社製のテスト要素が、同2号機の定期停止期間中に装荷され、2024年の停止期間中、テスト要素は想定通りの機能を果たしていることを確認し、その後新設計の集合体が装荷された。

なお、ロシア国営原子力企業ロスアトムの燃料会社TVELとの燃料契約は、現在のライセンスの期限である2027年と2030年まで有効となっている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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