1999年9月に茨城県東海村のJCOウラン加工工場で発生した臨界事故を教訓として、原子力産業界全体で原子力の安全文化の共有化・向上を図るため、NSネット(ニュークリアセイフティーネットワーク)が1999年12月に設立されました。
電力・原子燃料加工・プラントメーカー・研究機関など原子力産業界の企業・団体が参加し、原子力に携わるパートナーとして、安全についての情報を交換し合い、評価し合うことによって、互いの知見を共有し、原子力産業全体の安全意識の向上やレベルの向上に取り組んできました。
2005年3月、技術基盤の整備、自主保安活動の促進を行い、原子力産業の活性化に貢献することにより、会員共通の利益を図ることを目的とした有限責任中間法人日本原子力技術協会が設立されました。そして、NSネットの諸活動を日本原子力技術協会の安全文化推進活動に引継ぎ、NSネット事業部として発展させていくこととなりました。
日本原子力技術協会は、科学的・合理的データに基づく原子力技術基盤の整備を進め、幅広い関係機関における活用を図るとともに事業者の自主保安活動の向上を支援します。
また、原子力事業者からの独立性を有し、客観性をもった第三者的立場で活動を行うとともに、その活動については、情報公開や第三者から構成される評議員会の設置により、組織運営の透明性を高めています。