ロシアで建設中の高速増殖炉に関する地元公聴会が開催される
2012年12月7日
建設中のベロヤルスク4号機(高速増殖炉BN-800:出力80万kW)の環境影響評価に関する公聴会が2012年11月12日、ベロヤルスク原子力発電所が立地するスベルドロフスク州ザレチヌィ市で行われた。公聴会には、原子力発電所の設計者や運転の専門家、原子力発電会社ロスエネルゴアトム、さらに官民双方のエコロジー組織、地方政府・議会の代表、住民を合わせた約600人が参加した。4号機の建設は最終段階にあり、1年後には運転開始が予定されているが、公聴会は運転ライセンス取得のための必要条件の一つになっている。公聴会では、福島第一原子力発電所と同様の自然災害が発生した場合でも、ザレチヌィ地区における放射線や化学物質による汚染レベルが許容基準を上回ることはないとの専門家による詳細な安全性評価の紹介など様々な報告があった後、住民との質疑応答が行われた。大部分の参加者が公聴会を通じて、4号機の導入が地域の経済・社会発展にとって必要であり、地元住民にとって安全であるとの結論に達したという。
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