2014年10月21日付の報道によると、ベルギー連邦計画管理局は同月、2025年までの段階的な脱原発により、2020年には卸電力料金が2010年の1.6倍、2030年には同1.7倍になるとの見通しを示した。同国には出力約590万kWの原子力発電所があり、発電電力量全体の約5割を賄っているが、2015年のドエル発電所(出力43万kW)閉鎖から始まり、2025年には原子力はすべて廃止される予定である。代替エネルギーとして再生可能エネルギーに加えガス火力発電の確保が急務となっていることから、前政権時代の2014年6月には80万kWのガス火力入札が実施され、種類に応じて運転開始後6~7年間補助を受ける予定であったが、10月に発足した新政権は原子力・再エネ政策の状況を見極めるとして、この入札プロセスを一時停止している。

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