2015年3月2日付専門誌によれば、カナダ電気協会は「電気事業の革新:ビジョン2050に向けて」と題する報告書を発行し、カナダ国内の経年劣化した電力インフラ資産を改良するため、今後20年間にわたって機能向上に総額4000億ドル(約48兆円)の設備投資を必要とすると指摘した。

電気事業者の送配電インフラ支出は、2011年の56億ドル(約6700億円)から2012年は76億ドル(約9200億円)になり、2013年には90億ドル(約1兆1000億円)と増加の一途をたどり、3年間で61%も増えた。

発電資産を含むと総インフラ投資額は、2012年に17.7%増加し、2013年に140億ドル(約1兆7000億円)となっている。

報告書は、カナダの電力部門がインフラを維持するために、今後20年間にわたって毎年約200億ドル(約2兆4000億円)を費やす必要があると推定している。

これらの改良投資は2013年の電気料金と比較して2035年までに小売料金を約20%押し上げるとみている。

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