ドイツ連邦政府は2015年4月1日、シェールガス採掘のための水圧破砕処理技術を地下3,000m未満の地層で実施することを禁止する法案を閣議決定した。

同国内で確認されたシェールガス鉱床はすべて地下3,000mまでに分布しており、今回の規制法案は実質的に商業目的でのシェールガス開発を禁止するものとみられている。

ただし研究目的での試験採掘は、水質汚染のおそれがない場合に限り地下3,000m以上の地点でも許可されており、結果に問題がなければ商業採掘も許可される可能性がある。

法案にはこの他、新規開発の際の環境影響評価手続きの厳格化、水質保護地区における従来型水圧破砕法(1960年代から行われてきた通常のガス鉱床での採掘手法)の禁止等が盛り込まれた。

 

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