[ドイツ] (南北送電線問題続報)送電線建設で連邦政府とバイエルン州が合意
2015年7月13日
南北ドイツを結ぶ2 本の超高圧直流送電線(SuedLink、南東送電線)について、ガブリエル連邦経済・エネルギー相は2015 年7 月1 日の与党3 党代表の会談で、バイエルン州の負担を軽減する建設案を提示し、同州首相のゼーホーファー氏はこれを承認した。
バイエルン州は長年に亘って同州を通過する送電線の建設に反対してきたが、今回の合意で送電線をめぐる争いに終止符が打たれた。
経済相が提案した妥協策によると、東部ザクセン・アンハルト州とバイエルン州を結ぶ南東送電線については可能な限り既存のルートを活用し、終点付近では地中化を行う。
また、SuedLink に関しては、4分岐点(バイエルン州と南西のバーデンヴュルテンベルク州に枝分かれする地点)をバイエルン州から西隣のヘッセン州にずらし、バイエルン州を通過する線を1 本とする。この線はすべて地中化される。
送電系統運用会社TenneT は、速やかに建設案を実施することを要請しているが、地中化により費用の増大と送電線完成の遅延は避けられないとされている。
※.ドイツ南北送電線建設問題の経緯については、こちらをご覧下さい。
[ドイツ:再生可能エネルギー大量導入による供給信頼度不安が高まる]
https://www.fepc.or.jp/pr/kaigai/kaigai_topics/1246771_4115.html
[ドイツ:南部地域が2018年に電力供給不足に陥る可能性を指摘]
https://www.fepc.or.jp/pr/kaigai/kaigai_topics/1242666_4115.html
[ドイツ:バイエルン州首相が送電線建設計画に反対を表明]
https://www.fepc.or.jp/pr/kaigai/kaigai_topics/1243216_4115.html
以上