2016年3月16日付のエネルギー情報局の報告によると、2016年の米国におけるガス火力の発電電力量が33%となり、石炭火力の32%を抜いてトップシェアになると予測している。
2000年から2008年までは、石炭価格が天然ガスよりも安価であったことから、石炭火力の占める割合は50%程度で推移していたが、2009年より始まったシェールガス革命で天然ガスと石炭の価格差が縮小し、天然ガス火力のシェアが急増し始めた。
2013-2014年には天然ガス価格の上昇を受け、石炭火力のシェアが上昇したが、2015年に再び天然ガス価格が下降に転じ、ガス火力のシェアは32.7%まで上昇、石炭火力の33.2%と同程度となった。
また、環境保護局が発表した二酸化炭素削減に関する規制案「クリーンパワープラン」を見据えて石炭火力を廃止、もしくは利用率低減を計画する事業者も多く、これもガス火力のシェア増大に拍車をかけた。

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