フィンランド産業電力(TVO)は2016年10月19日、現在オルキルオトで建設中の欧州加圧水型原子炉(EPR)について、これまで計画した二つの重要な段階を終了し、次の段階として2017年夏の初めから冷態機能試験(※)に入ると発表した。
これまでに既に、原子炉を含む一次系の配管の洗浄および中央制御室を模擬したフルスコープのシミュレーター試験を実施していた。
TVOのオルキルオトEPRプロジェクトを担当するSilvennoinen副社長は、「発電所の完成に向けてこれらの試験は非常に重要なものであった。
計画通りにプロジェクトを進めるためには、今後も必要な試験を着実に実施する必要がある」とした。
なお、オルキルオトのEPRは現在、2018年末に運転開始する予定となっている。

※常温常圧ですべての系統の構成や流量などが目的通りに機能するかを確認する試験。

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