欧州復興開発銀行は2016年11月14日、チェルノブイリ原子力発電所4号機を覆うアーチ状のシェルターを最終据付位置に移動させるプロセスを開始したと発表した。
30年前のチェルノブイリ4号機の事故発生後に、旧ソ連当局は放射能漏れを防ぐために7カ月の突貫工事でコンクリート隔壁(一般に石棺と呼ばれている)を設置したが、老朽化も進んでいた。
一部崩壊による放射性物質の飛散のリスクを防止するため、アーチ型の巨大シェルター(幅257m、高さ108m)で隔壁全体を覆い尽くす計画で建設が進められてきた。
特別なシステムを使用して、完成したシェルターを5日がかりで所定の位置に移動させる計画である。
 

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