2017年3月12日付の業界紙によると、2017年の春季、大型太陽光およびルーフトップ太陽光の両方の導入量が増加しているカリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)エリア内では、大きな余剰電力が発生することが懸念されている。
太陽光の出力が大きい日中は、ベース電源を最低出力まで低下させても需給バランスを保つことができず、再エネの出力抑制が顕在化しつつある。
CAISOによると、2017年の春は、降水量が多いと予想されており、これに伴い水力発電所の出力が増加し余剰電力が大きくなることから、600万kWから800万kWの出力抑制が必要と見積もっている。
さらに、カリフォルニア州の再エネ利用基準の目標(2024年までに再エネ比率40%、最終目標は2030年までに50%)を実現した場合には、最大で1,300万kWの出力抑制が必要になると見積もられている。

 

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