国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は、2017年7月3日にバングラデシュ初のルプール原子力発電所の建設現場を訪問し、同建設は大きく進んでいると語った。
同氏は、準備活動の状況、発電所建設許可のプロセス、原子力規制当局(BAERA)の役割等について説明を受けた。
ルプールは、首都ダッカから160km離れたガンジス川東岸にあり、ロシア型VVER(改造版)2基が建設される予定。
ロシアは2011年の政府間協定で同発電所の建設に合意し、準備作業への5億ドルとともに、将来の建設に必要な資金も提供することに合意している。
両国は2015年12月にプロジェクトの全体契約に調印した。
BAERAは、2016年6月に同発電所の最初のライセンスを発行し、地質調査を含む予備的な敷地作業が開始されている。
まもなく着工の予定で、最初の原子炉は2023年の操業開始を目途としている。 

【情報提供:一般社団法人 海外電力調査会

 

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