英国議会の上院に相当する貴族院のエネルギー・環境委員会は2018年1月29日、EU離脱に伴う英国のエネルギーセキュリティへの影響についての考察をまとめた報告書を発表した。
2019年までにエネルギー分野において、英国とEUが適切な合意に至らず、英国がEU単一市場から脱退した場合、同国におけるエネルギー輸出入の効率が損なわれるため、電気料金の上昇や冬期のエネルギー供給力の不足が懸念されるとしている。
また、英国与党が表明している欧州原子力共同体(Euratom)からの脱退についても、同国の原子力発電所建設計画や燃料調達に多大な影響を及ぼすとしている。
更に、報告書では政府に対し、詳細な離脱交渉プランの開示を求めている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

<参考>[英国]原子力産業協会、Euratom離脱に関する政府への意見書を発表(2017年5月23日)

 

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