2018年5月25日付の報道によると、ドイツ南部のバイエルン州のエネルギー・経済省スポークスマンは同州内に立地するイザール2号機(PWR、141万kW)が残存発電量(2000年以降、発電することができる電力量)が尽きて法定閉鎖年の2022年より早い2020年3月に閉鎖される可能性があることに対して危惧を表明した。
同スポークスマンによれば、電源立地が多い北部と需要の多い南部を結ぶ南北送電線の増強が遅れている状況を鑑みると、同機の早期閉鎖はバイエルン州内の電力供給を脅かす可能性がある。
イザール2号機を所有するE.ONは、RWEの270億kWh相当の残存発電量の購入を検討中である。
バイエルン州政府は州内の電力の安定供給を維持するために現在、E.ONとRWEの両社に頻繁に連絡を取り残存発電量の売買交渉の成立に躍起となっているとされる。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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