[米国] ウエスチングハウス社、事故耐性燃料のペレット製造に成功
2019年1月7日
米国エネルギー省原子力局は2018年12月4日、アイダホ国立研究所において、ウエスチングハウス社が事故耐性燃料のペレット製造に成功したことを発表した。
同社の事故耐性燃料のペレットには、従来のウラン酸化物(UO2)に代えて、ケイ素とウランの混合物(U3Si2)が用いられる。
同社は、U3Si2ペレットはUO2ペレットよりも熱伝導率が高いため事故環境耐性が向上することに加え、高密度化が可能であることから、出力増加や高燃焼度化および、より長サイクルの運転にも対応でき、経済性も向上するとしている。
同社の事故耐性燃料は2019年にバイロン原子力発電所(PWR、イリノイ州)で試験装荷される予定である。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
<参考>[米国]GE社、事故耐性燃料開発の加速でエネ省から新たに3,370万ドル(2018年11月26日)
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