英国のエリザベス女王は2019年12月19日、議会の開会セレモニーにおいて政府の施政方針を読み上げ、この中で、政府は2050年のネットゼロ目標達成に向け取り組み、2020年グラスゴーで開催されるCOP26において気候変動対策で世界を牽引することを表明した。
政府は演説内容の解説文書を公表しており、この中でネットゼロ達成に向けた具体的な取り組みとして、二酸化炭素回収、洋上風力、原子力、電気自動車(EV)用インフラ、省エネ、水害対策、途上国におけるクリーンエネルギー開発などに投資する方針を掲げている。
なお、洋上風力については、2030年までの累計導入目標を4,000万kWに引き上げ(2019年3月発表のセクターディールでは3,000万kW)、浮体式の開発も進めるとしている。
原子力については、発電所の新設について具体的な記述は無かったが、核融合技術の研究開発に投資し2040年までに商業運転開始を目指すとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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