電力多消費産業と連携しノルウェーにおいて小型モジュール炉(SMR)の適地特定を目指すノルスク・ケネルクラフト(NK)社は2023年3月8日、英国のロールス・ロイスSMR(R&R-SMR)社と覚書を締結したと発表した。
両社は協力してノルウェーにおける原子力発電の受容性を高め、将来的にR&R-SMR社製SMRの配備につながるプロジェクトの確立を望んでいるという。
ベルゲンに本社を置くM Vestグループは2022年7月、今後化石燃料を段階的に廃止するノルウェー社会の電化に不可欠なベースロード電源としてSMRの建設・運営を行うことを目的にNK社を設立。同社のホースハンマーManaging Directorは、同覚書の締結は原子力をノルウェーのエネルギーミックスの中心的な部分として確立するとの目標に向けた重要な一歩だとし、天候に左右される再エネ電力の割合が増加する中、SMRが再生可能エネルギーと連携してエネルギー供給の安定化に貢献できると述べた。

 

情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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