米国原子力規制委員会(NRC)は2023年6月15日、テネシー州オークリッジに建設するケイロスパワー社の先進試験炉「ヘルメス」の建設許可申請に関して、最終安全評価報告書(FSER)を発行したと公表した。
同申請は2021年9月と10月の2回に分けて行われたもので、NRCは、安全性の面から建設許可の発行を妨げるものはないと結論付けた。
NRCのVeil原子炉規制局長は、審査が当初のスケジュールよりも3カ月早く完了したことについて、「効率化を図りながら、リスク情報に基づくアプローチを適用して安全性を維持するというNRCのコミットメントを示したもの」と述べた。
今後、同FSERに加えて2023年9月に完成予定の最終環境影響評価書(EIS)が、建設許可発行で必須のプロセスとなる公聴会に向けて、NRCに提出される予定。
また、今年後半に予定される公聴会の後、建設許可の発行可否の判断が行われるという。

 

 【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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