ウェスチングハウス(WH)は2023年7月6日、欧州にあるロシア型加圧水型原子炉(VVER)へ安全かつ完全な欧州産原子燃料を供給するため、同社が率いるコンソーシアム「安全なVVER燃料供給のための加速プログラム(APIS)」に対し、EUが1,000万ユーロを助成すると発表した。
同年1月にWHのスウェーデン子会社がEUの助成金を受けるため3カ年計画で始めたAPISには、欧州8カ国から5つの電力(チェコCEZ AS、ウクライナEnergoatom、フィンランドFortum、ハンガリーMVM Paks原子力発電所、スロバキアSlovenske Elektrarne AS)、2つの燃料会社(スウェーデンWH、スペインEnusa)および5つの研究機関(ベルギーJRC-欧州合同研究センター、ウクライナ原子力・放射線安全科学技術センター、チェコUJV REZ AS、スウェーデンのウプサラ大学、スロバキアVUJE, a. s.)の12組織が参加している。
現在欧州で30基以上運転されるVVER向け燃料の供給源の多様化は、欧州の設計・製造・供給能力を強化し、同強化プロセスを加速させることで達成されるとしている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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