米国原子力規制委員会(NRC)は2023年7月28日、サザン・ニュークリア・オペレーティング(SNO)社に対し、ジョージア州のボーグル原子力発電所4号機(AP1000、110万kW)での燃料装荷と運転開始を承認した。
SNO社は、大手電力サザン社の傘下で、プラント運転を担う子会社である。
かつて米国の原子力発電所は建設許可と運転認可を個別に取得する必要があったが、1989年の規制合理化の一環で、連邦規則「10CFR52」を制定し、これらを一括して取得することを可能にする「建設運転一括許認可(COL)」を導入した。
同プロセスでは燃料装荷と運転開始に先立ち、認可された設計にしたがって実際のプラントが建設されたことを確認する多くの検査・試験・解析・判定基準(ITAAC)の審査が実施される。
同規則に基づき、燃料装荷と運転開始の承認まで到達した原子炉としては、ボーグル3号機に続き2番目となる。
なお、同4号機は、2024年第1四半期までに運転開始の見通しである。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

以上