スウェーデンのプルモクタリ気候・環境大臣は2024年2月23日、同国のウラン採掘解禁に向けて必要な調査を気候・経済省で実施することを決定した。
同国議会は2018年5月、欧州におけるウランの確認資源量の25%以上がある同国のウラン探査と採掘を禁止する環境法改正案を可決し、同年8月以降、採掘許可は下りていない。
今回の調査では、ウラン採掘を可能にし、条件を明確にするためにどのような規則変更が必要になるかを決める。
また、同調査結果は遅くとも2024年5月15日までに報告されるため、その時点で政府はウラン採掘の解禁法案の議会提出が可能になるという。
なお、オーストラリアのオーラ・エナジー社は、世界で2番目に大きな未開発ウラン資源(30万tU強)を持つスウェーデンのヘッゴーン多金属プロジェクトを所有し、モリブデンなどの副産物としてウランの採掘を計画しており、2024年中に採掘許可を鉱山検査局へ申請予定だという。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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