ノルウェーで小型モジュール炉(SMR)の導入を目指すノルスク・ケネルクラフト社は2024年7月1日、同国南西部のローガラン県のルンド市と、同市に原子力発電所を建設することについての協力協定を締結した。

自然をできるだけ利用せずにエネルギーを得る必要があると提唱する同市のヘレランド市長は、同市には莫大なエネルギーを必要とする産業計画があり、「様々な案について情報を得た結果、SMRは温室効果ガスの生涯排出量が最も少ないだけでなく、代替案よりもはるかに少ない自然しか利用しない方法であることが明らかになった」と語った。

同社のヘスタマーCEOは、「ノルウェーは気候変動目標の達成と生物多様性の保全という大きな課題に直面しており、安全で設備面積当たりの発電効率が極めて高い原子力発電が貢献できると確信している」と述べた。

同社は、2023年11月に同国南西部のアウレ市とハイム市に、2024年6月に北部フィンマルク県に、それぞれSMRを建設する評価案をエネルギー省に提出している。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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