米国の電力会社ドミニオンは2024年7月10日、バージニア州にある同社のノースアナ原子力発電所(PWR、約100万kW×2)での小型モジュール炉(SMR)開発の実現可能性を評価するため、主要なSMR企業から提案を受ける依頼書(RFP)を発行したと発表した。

同RFPの発行は、ノースアナにSMRを建設することを確約するものではないが、同社の最新の統合資源計画(IRP)に沿って、将来のエネルギー供給を支援するSMR技術とサイトを評価するための重要な第一歩だという。

同社はまた、2024年秋に予定されるバージニア州企業委員会(SCC:他州の公益事業委員会に相当)への申請で、SMR開発費用の追加回収を求める意向だと発表した。

これは、同年初めに州議会で可決された超党派の法案によって可能となったもので、一般家庭の顧客に対して最大1.40ドル/月まで回収できるが、同社は、当初の請求額は同上限を大幅に下回る想定をしているという。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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