英国政府は2024年7月19日、同国内での商用HALEU再転換施設の開発のため、最大7,000万ポンド(約140億円)の資金調達コンペの募集を開始した。

同コンペの助成金は、酸化物の濃縮度5~20%の濃縮ウラン(HALEU)を製造する商業規模の再転換施設の設計と建設、および金属HALEUの同施設の設計の支援を目的としている。

酸化物の施設は、2031年までの稼動を予定しており、処理能力の当初の年間10tから年間30t以上への拡大や金属再転換ラインの追設も将来可能な設計とされる。

また、年間5tの金属HALEU再転換施設の詳細設計も含まなければならない。

エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)は、「合格者は、広範なHALEUサプライチェーンや原子力国立研究所(NNL)との協力が期待される」とコメントしている。

締め切りは2024年9月5日、助成期間は、2025/2026年度~2029/2030年度、産業界の共同出資は最低でも70:30(政府:産業界)とされる。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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