スウェーデンと米国の両政府は2024年8月1日、新たな原子力発電の開発を促進するため、二国間原子力協力に関する新たな覚書を締結した。

スウェーデンのブッシュ エネルギー・ビジネス産業大臣と米国のグランホルム エネルギー省(DOE)長官が署名した同覚書の協力対象となる技術分野は、小型モジュール炉(SMR)などの先進型炉を含む原子炉、新型燃料開発、放射性廃棄物管理、原子力安全・セキュリティ、ゼロ・カーボン電力システムへの原子力の統合などである。

協力テーマには、原子力規制の枠組み、SMR規制の調和、サプライチェーンと供給の多様化、経済・財政的な枠組み(資金調達モデル)、人材開発、多国間協力などが規定されている。

2022年10月に発足したスウェーデンの現政権は原子力に前向きな姿勢を示し、2035年までに少なくとも総出力250万kWの新規原子力発電を導入するために複数の措置を講じている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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