ウェスチングハウス(WH)社は2024年8月8日、英国のスプリングフィールズ燃料製造施設において商業用途のLEU+ ADOPT燃料ペレットの最初のプレス加工を完了したと発表した。

EnCore®事故耐性燃料プログラムの一環として、米国のサザンニュークリア社および米国エネルギー省(DOE)の支援を受けて生産を開始していた。

従来の軽水炉用燃料は濃縮度が5%未満で「LEU」と分類され、濃縮度5~10%のものは「LEU+」と分類される。

今回発表された燃料は最大8%の濃縮度を持ち、燃料の安全性を向上させる添加剤も含んでいる。

WH社は同燃料の採用により、燃料取替体数を減らしつつ、より多くの発電が可能となり、原子燃料サイクルの経済性を向上させることが期待できると説明している。

燃料は2025年春にサザンニュークリア社のボーグル原子力発電所2号機(PWR、121万5,000kW)で利用される予定。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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