チェコ電力(CEZ)は2024年10月29日、英国ロールス・ロイス(R&R)SMR社の株式20%を取得し、2025年にチェコでの最大300万kWの同社製小型モジュール炉(SMR: PWR、47万kW)の展開に向けた初期作業を開始したいと発表した。

R&R SMR社の株主は、ロールス・ロイスのほかBNFリソース、コンステレーション、カタール投資庁などであり、投資額は「数億ポンド」(数百億円)に上るという。

2023年のチェコのロードマップでは、「2030年代から40年代以降、大型原子炉をSMRで補完する」として、2024年9月には、7社に絞った最終候補からR&R SMR社のSMRが選定された。

チェコ貿易省は、大型原子炉の稼働開始前の2030年代に既存のテメリン原子力発電所の近隣に最初のSMRの建設を計画すると発表している。

またCEZは、トゥシミツェ(Tušimice)やデトマロビィツェ(Dětmarovice)などの立地も検討しているという。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

以上