英国財務省のリーヴス大臣は2024年10月30日、下院で秋季予算案の演説を行い、前政権が残した国家財政の引継ぎおよび公共サービスへの追加投資のための400億ポンド(約8兆円)の増税案などを発表した。

エネルギー関連では、公営エネルギー企業Great British Energyの設立費2,500万ポンドおよびプロジェクト投資費1億ポンドを2025年度に拠出するとした。

このほか2025年度のエネルギー関連予算として、CCUS開発地区の支援に39億ポンド、サイズウェルC原子力発電所の新設に向けたプロジェクト開発関連に27億ポンド(なお民間からの資金調達プロセスを2025年春に完了する見通しも示している)、産業のエネルギー転換支援に1.63億ポンド(2025~2027年度)、EV用公共充電器の普及に2億ポンド、商用EV導入促進に1.2億ポンド、家屋の省エネ支援制度やヒートポンプ導入支援制度の予算増などを表明している(1ポンド=約198円)。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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