米国テラパワー社は2024年10月30日、南アフリカASP Isotopes(ASP)社と濃縮度5~20%の濃縮ウラン(HALEU)の生産を目指す濃縮施設の建設および供給契約に向けた条件規定書(当事者間で基本合意した契約の概要や骨子などの箇条書き文書)に署名したと発表した。

テラパワー社が、南アでのHALEU濃縮施設の建設に投資する最終契約および同施設で生産されたHALEUの全量を10年間にわたり購入するという長期供給契約の締結に向けた第一歩になるという。

ASP社は南アで医療用や半導体用の同位体濃縮技術を開発しており、最終契約は同社の子会社であるQuantum Leap Energy社に譲渡されると説明している。

テラパワー社は開発を進めている「Natrium™」(高速炉、34万5,000kW)向けの燃料供給確保のために、既にセントラス社、フラマトム社、ウラニウムエナジー社ともHALEU生産やウランを金属化する施設の開発を目的に協力関係を結んでいる。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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